本をめぐる冒険

読んだ本の感想などを書いてみるブログ。

短編小説

『桜桃』紹介

明けましておめでとうございます。 一年の計は元旦にあり、と言います。今年が良い年になるよう、お正月から良いスタートを切りたいですよね。小説においても初めの一文は重要で、良い書き出しはいきなりその世界観へと引き込んでくれます。 というわけで、…

『走れメロス』紹介

明けましておめでとうございます。 一年の計は元旦にあり、と言います。今年が良い年になるよう、お正月から良いスタートを切りたいですよね。小説においても初めの一文は重要で、良い書き出しはいきなりその世界観へと引き込んでくれます。 というわけで、…

『羅生門』紹介

明けましておめでとうございます。 一年の計は元旦にあり、と言います。今年が良い年になるよう、お正月から良いスタートを切りたいですよね。小説においても初めの一文は重要で、良い書き出しはいきなりその世界観へと引き込んでくれます。 というわけで、…

『鼻』紹介

明けましておめでとうございます。 一年の計は元旦にあり、と言います。今年が良い年になるよう、お正月から良いスタートを切りたいですよね。小説においても初めの一文は重要で、良い書き出しはいきなりその世界観へと引き込んでくれます。 というわけで、…

『蜘蛛の糸』紹介

明けましておめでとうございます。 一年の計は元旦にあり、と言います。今年が良い年になるよう、お正月から良いスタートを切りたいですよね。小説においても初めの一文は重要で、良い書き出しはいきなりその世界観へと引き込んでくれます。 というわけで、…

『檸檬』紹介

明けましておめでとうございます。 一年の計は元旦にあり、と言います。今年が良い年になるよう、お正月から良いスタートを切りたいですよね。小説においても初めの一文は重要で、良い書き出しはいきなりその世界観へと引き込んでくれます。 というわけで、…

『こんなにも優しい、世界の終わりかた』紹介

こんにちは。 早いもので今年ももう12月。2022年もまもなく終わろうとしていますね。みなさんにとって、今年はどんな年でしたか。 2月には、『太陽の季節』で第34回芥川賞を受賞した石原慎太郎さんと、『苦役列車』で第144回芥川賞を受賞した西村賢太さんが…

『東京バンドワゴン』紹介

こんにちは。 「秋と言えば」シリーズ、最後はもちろん読書の秋。10月27日~11月9日は「読書週間」でもあります。本を読むのにぴったりの秋の夜長には、せっかくなら「本についての本」を読むのはいかがでしょうか。 というわけで、11月のテーマは『読書』で…

『図書室のキリギリス』紹介

こんにちは。 「秋と言えば」シリーズ、最後はもちろん読書の秋。10月27日~11月9日は「読書週間」でもあります。本を読むのにぴったりの秋の夜長には、せっかくなら「本についての本」を読むのはいかがでしょうか。 というわけで、11月のテーマは『読書』で…

『さがしもの』紹介

こんにちは。 「秋と言えば」シリーズ、最後はもちろん読書の秋。10月27日~11月9日は「読書週間」でもあります。本を読むのにぴったりの秋の夜長には、せっかくなら「本についての本」を読むのはいかがでしょうか。 というわけで、11月のテーマは『読書』で…

『調律師』紹介

こんにちは。 みなさんは、秋と言えば何を思い浮かべますか?読書の秋ももちろんいいですが、秋と言えば芸術の秋ですね。たまには優雅なピアノの演奏に耳を傾けたくなります。 ピアノの1オクターブには、7つの白鍵と5つの黒鍵があります。実は黒鍵は最初から…

『文学少女対数学少女』紹介

こんにちは。 皆さんは「数学」と聞くと、何を思い浮かべますか?多くの人が抽象的で難しいと考える一方、他にはない論理的な純粋さや美しさを感じる人もいたりと、結構好き嫌いが分かれる分野です。また、一般的には小説のような文学とは対極にあるイメージ…

『第四次元の小説』紹介

こんにちは。 皆さんは「数学」と聞くと、何を思い浮かべますか?多くの人が抽象的で難しいと考える一方、他にはない論理的な純粋さや美しさを感じる人もいたりと、結構好き嫌いが分かれる分野です。また、一般的には小説のような文学とは対極にあるイメージ…

『和算の侍』紹介

こんにちは。 皆さんは「数学」と聞くと、何を思い浮かべますか?多くの人が抽象的で難しいと考える一方、他にはない論理的な純粋さや美しさを感じる人もいたりと、結構好き嫌いが分かれる分野です。また、一般的には小説のような文学とは対極にあるイメージ…

『信長嫌い』紹介

こんにちは。 天正10年6月2日(新暦に直すと1582年6月21日)は、本能寺の変が起こった日です。織田信長は家臣である明智光秀の謀反により、天下統一を目の前にしてその生涯を閉じることとなりました。信長といえば、好きな歴史上の人物ランキングなどで1位に…

坂口版『織田信長』紹介

こんにちは。 天正10年6月2日(新暦に直すと1582年6月21日)は、本能寺の変が起こった日です。織田信長は家臣である明智光秀の謀反により、天下統一を目の前にしてその生涯を閉じることとなりました。信長といえば、好きな歴史上の人物ランキングなどで1位に…

世界一の名探偵が挑む競走馬の誘拐事件『白銀号事件』紹介

こんにちは。 今年5月29日には日本競馬界でも最も特別なレース・日本ダービーが開催されます。今月はそれにちなみ、『馬』まつわる本を読んでいきたいと思います。 1992年の第59回日本ダービーで逃げ切り勝ちを収めたのはミホノブルボンでした。当初は血統か…

シビアな勝負の世界に生きる人たちを描く『トライアル』紹介

こんにちは。 今年5月29日には日本競馬界でも最も特別なレース・日本ダービーが開催されます。今月はそれにちなみ、『馬』まつわる本を読んでいきたいと思います。 1991年の第58回日本ダービーでクラシック2冠目を手にしたのは、無敗三冠馬シンボリルドルフ…

まるで居合のような斬れ味 『桜を斬る』紹介

こんにちは。 4月のテーマは『桜』です。『桜』をテーマとした本もこれで10冊目。だんだんここに書くネタにも困ってきました。『桜』の本も探してみると思ったよりも多く、桜がいかに日本人の心に深く浸透しているのかが分かります。古くから日本人を魅了し…

『サクラ咲く』紹介

こんにちは。 4月のテーマは『桜』です。新入生は新しい学校にまだ馴染めていないころでしょうか。受験のときに合格を表す言葉として「サクラサク」という言い回しがよく用いられます。その由来は、今とは違って電報で結果を伝えていた時代、早稲田大学で「…

市井の人々の生きざまを描く『いっぽん桜』紹介

こんにちは。 4月のテーマは『桜』です。3月3日の雛祭りには桜の葉で包んだ桜餅を食べます。鮮やかなピンク色の餅と塩漬けにされた桜の葉からは、一足早く春の訪れを感じますね。雛祭りのときに桜餅を食べるようになったのは、江戸時代ごろからなのだそうで…

京都の風景と優しい雰囲気が魅力の『二十年目の桜疎水』紹介

こんにちは。 4月のテーマは『桜』です。3月27日は日本さくら協会が制定した「さくらの日」です。七十二候の「桜始開」であることと、咲く(3×9)のごろ合わせから27日になったのだそうです。ちなみに、ウェザーマップによると今年の東京の満開日はちょうど3…

『サクラオト』紹介

こんにちは。 4月のテーマは『桜』です。さくらと名前のつく歌がリリースされています。歌詞ネットというサービスで「さくら」と検索すると1000件以上ヒットしました。森山直太朗、ケツメイシ、コブクロ、福山雅治など有名な曲が多かったのですが、面白いこ…

美しくも残酷な『桜の森の満開の下』感想

こんにちは。 4月のテーマは『桜』です。お花見の起源は奈良時代ごろと言われており、当時は桜ではなく梅を観賞する行事だったそうです。桜を見るようになったのは遣唐使を廃止した平安時代からでした。古くから日本人を魅了してきた桜は、数多くの小説にも…

衝撃的な書き出しが有名な『桜の木の下には』感想

こんにちは。 今月から、何か一つ「テーマ」を決めてそのテーマに沿った本を読んでいくことにしました。 4月のテーマは、春を代表する花である『桜』です。毎年春になると満開の花を咲かせ、私たちを楽しませてくれます。ただ美しいだけでなく、狂ったように…

一見ありふれた話に潜む謎と鋭い真実! 『満願』紹介

こんにちは。 本日は米澤穂信さんの『満願』を紹介したいと思います。米澤さんと言えば、最新作『黒牢城』で「このミステリーがすごい!」を含むミステリー賞4冠を達成、そして今年の直木賞も受賞されました。私はまだ読めていないのですが、戦国時代を舞台…

『少年と犬』感想

こんにちは。 馳星周さんの『少年と犬』を読みました。 この作品は「人間と犬」をテーマにした6つの作品による短編集です。2020年の直木賞受賞作となっています。 6つの作品はいわゆる連作短編で、全体で一つの物語となっています。展開が早くそれぞれにオチ…

『ドライブ・マイ・カー』感想

こんにちは。 映画『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞にノミネートされて話題になっていますね。残念ながら映画はまだ見ていませんが、原作小説は前に一度読んだことがあり、これを機に読み返してみました。 原作版『ドライブ・マイ・カー』は、『女の…